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フォローアップミルクの選び方のポイント
フォローアップミルクは、離乳食も後期に入り、3回食に進んだ9か月頃から取り入れるのがおすすめな食品です。赤ちゃんは、月齢が小さいうちは栄養のほとんどをミルクで補っています。離乳食期は「食べ方の練習」はもちろん、ミルクを主食としている状態から、大人のように固形物で栄養を摂れる状態へ身体を慣らしていく大事な時期です。 離乳食が1~2回食のときはまだまだミルクの栄養がメインですが、3回食の頃になると食事の回数だけでなく食べられる量も増え、間食も摂れるようになります。生きるための栄養補給も、ミルクではなく食事が中心に。この頃になると、「主食」として作られたミルクの栄養では食事とのバランスが合わなくなるため、「食事の不足分をサポートする」配合でつくられた、フォローアップミルクに変えていく必要があります。 ただ、フォローアップミルクは必ず飲ませなくてはいけない、というものではありません。赤ちゃんがしっかり食事を食べ、成長に必要な栄養素を充分に食べ物から摂取できている場合は飲まなくても大丈夫。あくまでも食事の栄養バランスをサポートするためのものなので、飲んでくれなくても過剰に悩まず、食事などでバランスを整えてあげるようにしましょう。 そんなフォローアップミルクを選ぶ際のポイントは、 ①月齢 ②栄養素 ③味 ④パッケージ の4点です。 まずは、この4つのポイントについて詳しく見ていきましょう。
① 月齢で選ぶ
フォローアップミルクは、メーカーによって適応する月齢が異なります。国内のメーカーの商品では、対象月齢が9か月頃から3歳までのものと、1歳から3歳までの2パターンがあるので、購入時はパッケージを確認しましょう。
② 入っている栄養素で選ぶ
フォローアップミルクは、メーカーによって含まれる栄養素や含有量が異なります。しかし予備知識なくミルクの缶で栄養バランスをチェックしても、ポイントが分からなければ比較できません。どの栄養素に着目すればいいのか、なぜその栄養素が必要なのかを把握したうえで比較していくのが良いでしょう。 フォローアップミルクで補っていきたいのは、離乳食で不足しがちな鉄、カルシウム、ビタミンDです。まずは離乳食期の赤ちゃんにとってこの3つの栄養素がなぜ必要で、どれくらい摂取することが望ましいのかを押さえましょう。 ●鉄 鉄の一日あたりの必要量は3.5mg。可能であれば5.0mg摂取することが推奨されています。赤ちゃんは身体の中に「貯蔵鉄」と言われる鉄分を持って生まれてきますが、この鉄分は6か月頃には減少してしまいます。実は、母乳や牛乳には鉄分はほとんど含まれていないため、食事で鉄分を補えていない場合は鉄不足から貧血になってしまうことも。鉄分は脳をはじめとする中枢神経の発達にも必要な栄養素なので、意識してあげたい栄養素です。 ●カルシウム カルシウムは一日あたり250mg必要と言われています。乳幼児期は、人間の一生のうちで最も歯や骨の発達が盛んな時期。大人になってから健康な骨を保つことができるかどうかは、乳幼児期のカルシウム摂取で決まるともいわれるほど、赤ちゃんにとっては大事な栄養素です。歯や骨だけではなく、血液中にもカルシウムが必要なので、きちんと補っておきたいですね。 ●ビタミンD ビタミンDは一日あたり5.0μgの摂取が必要とされています。ビタミンDは、皮ふが日光に当たることで有効化される栄養素。しかし、近年は室内で過ごすことが増えたため、母子ともにビタミンD不足の傾向があります。ママの体内でビタミンDが不足していると、母乳に含まれるビタミンDも減少。母乳で育っている赤ちゃんの75%がビタミンD不足とも言われています。ビタミンDはカルシウムを吸収するために必要な栄養素なので、不足すると身体の発達に影響がでることも。また、重症化すると骨折しやすくなる「くる病」の原因にもなります。お外に出る時間を増やしたり、食事やフォローアップミルクでしっかり摂取したい栄養素です。
③赤ちゃんの好きな味で選ぶ
育児用ミルクを飲んでくれない赤ちゃんが、違うメーカーのミルクに変えたらゴクゴク飲んだ、という経験をするパパママもいますが、フォローアップミルクも同じです。メーカーによって味が異なるため、赤ちゃんによっては味が苦手で飲まないという子もいます。 フォローアップミルクは必ず飲ませなくてはいけないものではありませんが、せっかく栄養補給のために購入しても飲んでくれなければ意味がないですよね。初めてフォローアップミルクを購入するときは、いきなり大缶で買うのではなく、サンプルを利用したり少量パックのものから始めてみるのがおすすめです。 また、食が細い赤ちゃんの場合はフォローアップミルクが美味しくて食事量が減っても困るので、飲ませるのは食後にするなど、食事に影響の出ないタイミングを決めておくと良いでしょう。
④ パッケージのタイプで選ぶ
フォローアップミルクは、1歳頃までの育児用ミルクと同じく様々なパッケージのものがあります。家で毎日飲ませるのに適した缶のほか、外出に便利なキューブタイプやスティックタイプ、非常時にも役立つ液体タイプがあるので、利用シーンに合わせて使い分けると便利。 また、スティックタイプや小缶のミルクはお試し用としての購入もおすすめです。少量タイプなら、赤ちゃんが飲んでくれなくても離乳食作りに使うことで消費しやすいですよ。
【開始月齢別】離乳食の補助として活躍するフォローアップミルク
ここからは、フォローアップミルクを開始月齢別に紹介していきます。
9か月頃から
この商品のおすすめポイント
アサヒ食品グループが販売する「和光堂(わこうどう)」ブランド。和光堂ブランドの始まりは、1906年に東京・神田に設立された「和光堂薬局」です。設立者は、東京帝国大学(現・東京大学)に初めて小児科を設けた弘田長(つかさ)博士。日本の小児科の生みの親とも言われている人物です。栄養不良で亡くなる子どもたちを救うため病気の予防にも尽力し、ドイツの育児製品や人工栄養食品の輸入を行い、自社開発商品とともに指導・販売をしました。初めての国産育児用ミルク「キノミール」を開発・販売したのも和光堂。創業以来「赤ちゃん品質」にこだわり続け、赤ちゃんの健やかな成長を大切にしている企業です。フォローアップミルク「ぐんぐん」は、牛乳や食事で不足しがちな栄養をしっかり補うことを目的として作られた商品。特に鉄とカルシウムは、ぐんぐん400mlで一日の必要量を100%摂取できるように配合されています。加えて、鉄の働きをサポートする役割を担うビタミンC、カルシウムの吸収を助けるビタミンDも一日の必要量を100%満たすので、赤ちゃんの鉄不足・カルシウム不足が心配なパパママも安心です。また、牛乳にはほとんど含まれないDHAや、必須ミネラルである亜鉛も配合。離乳食期の乳児の発育と健康をサポートしてくれます。830g入の大缶、300g入の小缶、外出に便利なスティックタイプがラインナップ。
商品情報
◆商品種類:大缶(830g)、小缶(300g)、スティック(14g×10)
この商品のおすすめポイント
コーポレートスローガン「未来は、ミルクの中にある。」を掲げる「雪印メグミルク」。牛乳やヨーグルト、バター、チーズなどの乳製品の専門メーカーです。赤ちゃんのためのミルクに関しては、1960年から3回にわたり、全国規模での母乳調査を実行。長年の研究を重ねてミルクの開発を行っています。製造している工場は国際的品質システム「FSSC22000」の認証を取得。確かな品質ながら、広告宣伝費を抑えることでリーズナブルな価格設定を行う企業努力も評価されています。「たっち」は赤ちゃんがたっちする頃からのフォローアップミルクとして作られた商品。離乳食期の日本の赤ちゃんの栄養状態を調査し、たんぱく質、脂質成分をはじめ、ビタミン・ミネラルをバランス良く配合しています。離乳食や牛乳では不足しがちな鉄・ビタミンC、D、EやDHAも強化し、1日あたり400mlの摂取量で充分に補えるのがポイントです。さらに、カルシウムの含有量は98mg/100mlまで増量。カルシウム豊富な牛乳に近づけ、吸収を助ける乳糖なども増強しています。「赤ちゃんが喜んで飲んでくれる」との口コミも多く、栄養状態が気になるパパママから支持されています。公式サイトでは毎月サンプルのお試しキャンペーンを行っているので、まずは応募してみては。
商品情報
◆商品種類:大缶(830g)、スティック(14g×10本)
この商品のおすすめポイント
「赤ちゃんとお母さんをはじめ家族の健康といきいきしたくらしをサポート」することを企業理念とする「雪印ビーンスターク」。育児用粉ミルクを中心に商品開発を行っています。母乳に学び、母乳研究の成果を生かすことで母乳に近いミルクを提供することにこだわっており、その研究・製造のノウハウを生かした育児用品や大人用粉ミルク、口腔ケア商品の開発も手掛けています。「つよいこ」は「子どもが自分の可能性を自分自身の力で広げていく大切な時期を、すこやかに成長できるように」と開発者が想いを込めて作ったフォローアップミルク。特に鉄とDHAを重要視した配合にしており、身体の発達はもちろん、精神面の認知機能の発達、言語の発達、社会性の発達にも注目しています。バランスよく配合した基本的な栄養素に加え、成長サポートに欠かせない鉄、カルシウム、DHA、ホスファチジルセリンの強化や、体を守るために必要なオステオポンチン、シアル酸、オリゴ糖を補うことができる商品です。
商品情報
◆商品種類:大缶(800g)、小缶(300g)、スティック(14g×18本)
1歳頃から
この商品のおすすめポイント
「すこやかな毎日、ゆたかな人生」を掲げる江崎グリコ株式会社。「グリコ」をはじめとするお菓子は日本国内のみならず海外でも親しまれており、大手菓子メーカーとして知られています。ベビー・育児事業では1913 年に「赤ちゃんのために母乳に近いミルクを」という強い願いからミルクを開発したことが原点となり、現在まで母子の健康に貢献する商品作りを行っています。「アイクレオグローアップミルク」の特徴は、MFGM(エムエフジーエム)の新配合。MFGMは、Milk Fat Globule Membrane(乳脂肪球皮膜)の略称で、母乳に含まれている成分のひとつ。タンパク質やリン脂質など様々な栄養素を含んでおり、アジアを中心とした海外諸国でも、ミルクや食品でMFGMを赤ちゃんに与えるパパママが増えている注目の成分です。もちろん、食事や牛乳では補うのが難しい鉄・カルシウム・ビタミンDもバランスよく配合。さらに、アイクレオは赤ちゃんの健康に欠かせないヌクレオチドを日本で初めて配合したミルクでもあります。ヌクレオチドは他にも配合している製品がありますが、アイクレオグローアップミルクは、最も母乳に近い含有量を実現しているフォローアップミルクです。飲みやすい味わいにこだわっているのもポイント。
商品情報
◆商品種類:大缶(820g)、スティック(1本13.6g×10本)
この商品のおすすめポイント
「森永乳業」は1917年に創業した企業。100年以上の歴史を持つ大手メーカーです。乳飲料や乳製品、デザートなどを主に製造。赤ちゃんのためのドライミルクの製造も1920年から行っています。「チルミル」は満1歳頃からの栄養補給に適したフォローアップミルク。離乳食が3回食に進んでいれば9か月頃からでも使用できます。チルミルの特徴は、2種類の生きたビフィズス菌を日本で初めて配合したこと。森永乳業では長年の研究から、離乳期以降にビフィズス菌が減少することと、乳幼児期は大人に比べてビフィズス菌が多いことに着目。腸内細菌のバランスを整え、赤ちゃんの健康をお腹から守っていくことを大切に考えています。他にも初乳に多く含まれるタンパク質「ラクトフェリン」や3種類のオリゴ糖を配合。不足しがちな基本栄養素である鉄・カルシウムもしっかりサポートしています。牛乳の代わりに料理に使うのもおすすめです。使いやすさとゴミの処分、収納を考慮したパッケージ「エコらくパック」が好評。
商品情報
◆商品種類:大缶(800g)、エコらくパックはじめてセット(400g×2袋)、エコらくパック つめかえ用(400g×2袋)、スティックタイプ(14g×10本入り)
この商品のおすすめポイント
「株式会社明治」は、安全・安心で高品質な商品づくりにこだわる大手食品メーカー。チョコレートなどのお菓子や牛乳・ヨーグルトといった乳製品は身近な商品として国内で親しまれているほか、健康食品や乳幼児向け食品も幅広く手掛けています。「明治ステップ」は、飲むのはもちろん、料理にも使いやすいフォローアップミルク。400mlで1日あたりの鉄とカルシウムの推奨量を100%補うことができます。ミルクはお湯で溶かすだけではなく、ティースプーンなどを使えば水にも溶かすことができる、溶けやすさがポイント。特に毎食フォローアップミルクを作るパパママにとって、さっと溶けて作りやすいのは魅力です。ステップにはキューブタイプもあり、軽量不要なので外出のときに便利。もちろん普段使いでも、料理のときにポンと入れられるので、手軽さが好評です。また、常温でも飲める液体ミルクもラインナップ。商品タイプの豊富さも、ステップの魅力です。
商品情報
◆商品種類:らくらくキューブ 27g×16袋入り、らくらくキューブ 27g×48袋入り、大缶(800g)、らくらくミルク240ml
フォローアップミルクのメリット・デメリットとは?
「フォローアップミルクは、必ず飲ませなければいけないわけではない」と最初にお伝えしましたが、必要かどうかについては人によって意見が大きく分かれるところ。取り入れようか、決めかねている人もいるのではないでしょうか? 最後にフォローアップミルクのメリット・デメリットをご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
フォローアップミルクのメリット
フォローアップミルクのメリットは、9か月~1歳頃の赤ちゃんの食事に不足しがちな鉄分・カルシウム、ビタミンDなどの栄養を補うことができる点。特に鉄分が豊富なレバーや赤身肉は、なかなか離乳食に取り入れるのが難しいものです。 「フォローアップミルクは必要ない、牛乳を飲ませれば良い」という意見もありますが、牛乳を飲み物として飲ませ始めるのは1歳~1歳半頃からがおすすめです。栄養価が高く、優秀食材の牛乳ですが、9か月~1歳頃の赤ちゃんにとってはタンパク質の含有量が多いため、身体に負担がかかります。離乳食やおやつの食材として使う分には問題ありませんが、早いうちからミルク代わりに飲ませるのは控えたほうが良いでしょう。
フォローアップミルクのデメリット
フォローアップミルクそのものには、大きなデメリットはありません。ただ、食が細くミルクが好きな赤ちゃんの場合は、食前に飲ませると食事量が減ってしまうことがあるので、飲ませるタイミングには注意しましょう。 また、虫歯のリスクがあるとも言われますが、これは食事も同じ。水やお茶のような水分としてではなく「食事の一部」と考え、食後にきちんと歯磨きをしてあげるようにしましょう。
気になる栄養素はフォローアップミルクで手軽にサポート
離乳食期は、遊び食べや好き嫌いの問題もあり、食べ物をちゃんと食べてくれるかどうかだけでも心配なもの。栄養バランスまで考えるのはパパママにとっても大きな負担です。必要な栄養素を補える心強い味方として、ぜひフォローアップミルクを利用してみてくださいね。